衣食住。その土地ならではの文化を肌で感じたい
↑2024年7月に訪れたスリランカ。
東京でサロンワークをしているときも年に1回は長期の休みをとり、旅に出ていました。今はある程度自由がきくので、スケジュールを調整しながらあちこち旅をしてまわっています。
リフレッシュのために旅をするという人は多いと思います。僕ももちろん日常を離れて解放感を得ることも目的ではありますが、その土地、国のカルチャーを知り、体験することがメイン。特に海外旅行はさまざまな発見があり、新しい価値観に触れることで刺激をもらっています。
たくさんのスタッフと一緒に働いていた時とは異なり、一人でサロンを運営していると自分の考えだけになり、固定観念にとらわれてしまいがちです。そんな時、旅先で知り合った方たちと話しをすると「こんな考え方もあるのか」「そういう視点は僕にはなかった」と、思い込みや先入観を取り払うことができます。
食事もそう。同じ食材を使っていてもその風土に合った調理法がされているので、「こんな風に食べることもできるんだ」というアイデアに触れ、頭の中が柔軟になる気がするんです。
美容師は接客業なのでホテルやレストランでの接客は、つい気になってしまいます。サービスを受けるなかで、何かひとつでも得られたらいいなと思うのです。
五感を総動員させ、感じたことをインプットし、仕事でアウトプットする。リフレッシュするために旅をしているのに、仕事のことを考えているの?と思われるかもしれませんが、旅行中は、「仕事のため」と意気込んでいるのではなく、普段から体験したこと、感じたことが自然と仕事に生かされているのです。
だから、どれだけ人より多くインプットできるかが大切です。日常の中にもインプットできることはありますが、知らない土地に行くことでより多くのことを吸収できる。今は、もっともっと吸収したいと旅行欲が高まっています。
好きな芸術家や建築家の作品を求めて旅先を決める
↑世界的に有名な建築家ジェフリー・バワのホテルに宿泊したいとスリランカへ。〈左〉岩肌に寄り添うように建てられた「ヘリタンス・カンダラマ」 〈右〉友人の私邸として作ったガーデンヴィラ「ブティック87」。
↑自然と共存しながら西洋のモダンなカルチャーをミックス。ジェフリー・バワが好きなものを集めた洗練された空間。
THE観光地だけでなく、ローカルな場所にも行くようにしています。そんな時はできるだけ地元の人が利用している電車やバスに乗って日常を体験。観光客ではなく、そこに住んでいる感覚で街を散策すると、また違った視点で見ることができるからです。 地元の人たちと触れ合うなかで風土や文化をより身近に感じられ、理解も深まります。
↑2023年に姪っ子と旅をした韓国。飛行機で約2時間半で行ける身近な外国。カフェの多さに驚いた。
せっかちだし、限られた時間なので効率よく回りたいとリサーチはしっかりとしていきます。若い世代に人気の場所やトレンドもわかりやすいので、Instagramで調べることが多いですね。お客様から「あそこに行くといいよ」と教わることも。
写真で見ていたものと自分の目で見るのでは違うので、そこで新たな気づきがあるし、目的地に行くまでに心奪われる風景に出会うこともある。旅はハプニングがつきものなので、予定通りにいかないときにどう対応できるか、自分の力が試され乗り切れたときに自信がつき成長できると思っています。
その土地の文化を知ることは歴史を知ることにつながるので、知識も増えます。世界情勢に関心を寄せ、視野が広がるのも旅の魅力のひとつ。 スリランカはみなさんとても優しい方ばかりでした。それは、植民地時代が長く、平和であることの大切さを知っているからだと思うんです。
美しい風景、さまざまな文化、人との交流……。旅の中で見聞きすること全てが自分自身の成長につながるし、心を豊かにしてくれます。そういう経験が思いもよらぬアイデアを生むことも。すぐ仕事に直結するかといえば、そうでもないのですが(笑)。引出しは多いほどいいし、中身を入れ替えて新しくしていくことも大切。旅をすると、自然とその作業ができる気がしています。
薫森さんの思い出アルバム
■ スリランカ ■
旅を共にしたのは、ドライバーのアローシュ。地元のスーパーやレストランに案内してくれ、スリランカをより身近に感じることができた。車窓からの景色もすばらしく、飽きることのない旅に。
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